光創起イノベーション研究拠点
事始め
事始め

始まりは30年前…

浜松地域は、通商産業省(現:経済産業省)によって構想され、1983年(昭和58年)に施行された高度技術工業集積地域開発促進法(通称「テクノポリス法」)で全国26地域の1つに指定されています。
このテクノポリス開発により、1987(昭和62)年に造成されたのが、光技術団地である浜北リサーチパーク(開発面積:17ha)です。
これは、国際的レベルの技術者を集め、世界的に通用する光技術基地にすることを目指して造成されました。
浜松ホトニクス㈱の晝馬輝夫会長(当時、社長)は、浜松を国際的な光技術開発拠点にしたいと考え、 この浜北リサーチパークに中央研究所を開設しました。その構想は、静岡大学や浜松医科大学をはじめ、国内外トップレベルの光技術を応用する研究者を集め、共同研究体制を整えたいという壮大なものでした。

浜松を光の尖端都市に

それから時を経て2013年6月、静岡大学、浜松医科大学、光産業創成大学院大学、浜松ホトニクス(株)の4者は、『浜松光宣言2013』に調印しました。
浜松は、浜松高等工業学校助教授(現:静岡大学工学部)だった高柳健次郎先生が偉業を成し遂げたテレビジョン発祥の地であり、その技術を継承した光産業が興り、光科学の研究が続けられ、これまでも多くの成果を挙げています。
1926年に浜松の地にテレビジョンが生まれてまもなく100年になろうとする今このとき、静岡大学・浜松医科大学・光産業創成大学院大学・浜松ホトニクス㈱の4者は、多くの問題をかかえる地球そして人類にとって“光”がもっと役立つはずであり、役立てなければならないという思いから、光の尖端都市HAMAMATSUの新たな使命として捉えて、それを実現したいと考え、この『浜松光宣言2013』の調印に至りました。

本格始動

光創起イノベーション研究拠点は、これを契機として本格的に始動。
2013年10月には、科学技術振興機構が実施する革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)ビジョン2「豊かな生活環境の構築」のCOI-S「時空を超えて光を自由に操り豊かな持続的社会を実現する光創起イノベーション研究拠点」に採択され、静岡大学、浜松医科大学、光産業創成大学院大学、浜松ホトニクス(株)の4者のほか、ヤマハ発動機(株)、本多電子(株)、パルステック工業(株)、(株)ブルックマンテクノロジ等も参画してプロジェクトを進めています。

研究拠点棟の竣工

そして2015年1月、文部科学省「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」によって全国16カ所に整備したうちの1つとして、静岡大学浜松キャンパス構内に、光創起イノベーション研究拠点棟が竣工。
静岡大学・浜松医科大学・光産業創成大学院大学・浜松ホトニクス(株)の4者が共同申請し、2013年3月に採択されてから約2年を経ての完成となりました。

世界的な光拠点に

この研究拠点は、光の波長・位相・強度の未踏領域に踏み込むための機器を整備し、参集する研究者が隔てなく互いに切磋琢磨して、時空を超えて光を自由に操る革新的研究開発を行い、世界の光の研究者が集まる拠点となることを希求しています。

光創起イノベーション研究拠点棟 〈光創起研究棟〉

〒432-8011 静岡県浜松市中央区城北3丁目5-1 国立大学法人静岡大学浜松キャンパス内
TEL:053-478-3271 / FAX:053-478-3256